皆さん、「土用の丑の日」ってご存知でしょうか?

なんとなく夏の時期になるとスーパーやお店でウナギが出回り、私は「土用の丑の日だからかぁ」なんて思うのですが、「土用の丑の日」の意味や由来をじっくり考えたことってありません。

私が子供の頃なんて、「土曜日に何か食べるんでしょ」と思っていたぐらい。

「土用」と「土曜」の感じの違いを知ったのは、、中学の授業で暦や年中行事を勉強したときでした。

私は幼稚園児のママですが、子どもに「土用の丑の日ってなに?」って聞かれたときのために、土用の丑の日の由来や意味を子供にわかりやすく説明する方法、「うのつく食べ物とは具体的に何があるのか」についてまとめてみました。

土用の丑の日の名前の意味や由来を分かりやすく子供に説明!

土用の丑の日

この「土用の丑の日」ですが、子供がわかるよう噛み砕いて説明するのって、なかなか難しいですよね。

詳しく説明しても子供も飽きるし、「本当にわかってくれたのかもちょっと怪しい・・・」なんてこともありそうです。

そこでとっても簡単に、子供でも理解できそうな感じにまとめてみたのでご紹介します。

お子さんへの説明の仕方

ここからは、「土用の丑の日」が近づき、お店にウナギが出始めているときの買い物中という設定で、ママと子供の会話形式でお送りします。

子供子供

ママ~、土用の丑の日ってなあに?牛の日?土曜日に牛を食べるの?

 

登場人物Bママ

あはは、ちょっと違うかなぁ。土用の丑の日の「土用」って、土曜日の「土曜」じゃないんだよ。

日本には四季ってあるでしょ?

その春が終わるころの約18日間、夏が終わるころの約18日間、秋が終わるころの約18日間、冬が終わるころの約18日間を「土用」っていうんだって。

丑っていうのは、年賀状の十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の丑のことを言っていて、昔の人は年賀状以外にも時間や方角を言うときに使っていたみたい。

だから「土用の丑の日」っていうのは、「土用」っていう期間の「丑」っていう日のことを言うんだよ。

 

子供子供

ふーん。なんで丑の日なのにウナギを食べるの?牛じゃないの?

 

登場人物Bママ

それは昔、お侍さんのいた時代に平賀源内っていうお医者さんがいてね。

ウナギ屋さんが夏はウナギが売れなくて困っているから、どうやったらウナギが売れるか平賀源内さんに相談したの。

そしたら平賀源内さんがウナギ屋さんに、「土用丑の日はウナギの日って宣伝したらいいよ」ってアドバイスしてあげたんだって。

でね、アドバイスの通りポスターみたいにして宣伝したら、それを見た人たちがウナギを買ってくれたの。

もちろん他のウナギ屋さんも真似してどんどん広がっていったんだよ。

だから夏になると「土用の丑の日はウナギを食べる」っていう風習が今の時代にまで残っているの。

だからこうして今もお店にウナギが並んでいるの。

 

こんな感じでいかがでしょうか?(ちょっとママの説明が長くなってしまいましたが・・・)

「土用の丑の日」にウナギを食べるようになった理由は、諸説ありますが、一番有名な平賀源内の説を例にしました。

他にも「土用の丑の日」に牛を食べない理由として、牛は日本人にとって食べる対象ではなかったため同じ「う」から始まる名前の「ウナギ」にしたという説もあります。

子供に説明するのは難しいので割愛しましたが、土用は中国の五行思想に由来しています。

万物は木・火・土・金・水の5つの元素から成り立っているとするもので、五行説とも言われ、五行はそれぞれ次のように考えられています。

  • 木:春の象徴
  • 火:夏の象徴
  • 土:季節の変わり目の象徴
  • 金:秋の象徴
  • 水:冬の象徴

 
五行

この土用の期間には「土いじりをするのが良くない」と言われていること、またちょうど季節の変わり目のため、体調を崩しやすくなります。

さらに吉凶関係なくどの方角も良くなく、旅行や引っ越しも避けるべきと考えられているそうです。

その理由として昔の人々は、吉凶を気にしていたこと、医学の進歩もまだまだで季節の変わり目に起こりやすい体調不良が不安であるなど、暑くて食欲が進まない時期でも体力をつけるため滋養のあるもの食べ乗り切るという先人たちの知恵というわけです。

五行のことは、お子さんが中学生ぐらい大きくなってきたら、説明してあげても良いかもしれませんね。

土用の丑の日の「う」のつく食べ物って何?

ウナギ

一般的に「土用の丑の日」に食べる「う」のつくものは「ウナギ」ですが、地域によってはウナギ以外のものを食べるそうです。

例えば、こんな「う」のつく食べ物を食べる地域もあります。

  • 牛肉(うし)
  • 馬肉(うま)
  • 梅干し
  • うどん
  • 瓜(うり)

 
他にも、「土用餅」という名のおはぎやあんころ餅を食べる地域もあります。

土用餅の発祥は北陸や関西のようですが、東京にあるコンビニなどのお店でも買うことができ、私も子供のころから意味もわからずに食べていたので、「土用の丑の日」に土用餅を食べるのが当たり前だと思っていました。

地方に住む友達に土用餅を聞いてみたら、「食べたことないよ」って言われまいた・・・。

他にもきっとたくさんの「う」のつく栄養があるものが多くあるかと思います。

お子さんと一緒に「う」のつく食べ物にどんなものがあるのか考えてみるのも楽しそうですね。

 
 

今回は土用の丑の日の名前や意味や由来の子供向けの説明、ウナギ以外の「う」のつく食べ物についてご紹介しました。

毎年、「土用の丑の日」は7月20日~7月30日ごろです。

この時期が近づいてきたら、ぜひお子さんに由来や意味を教えてあげてみてくださいね。

お子さんから「ママすごーい!」なんて言われたら親としては鼻高々。

嬉しくなっちゃうこと間違いなしです。

ぜひ参考にしてみてくださいね。