おなかの中の赤ちゃんの成長を助けるためにはすべての栄養素をバランスよく摂る必要がありますが、中でも積極的に摂りたい栄養素があります。

妊娠初期から授乳期までに必要な栄養素

妊娠するとおなかの中の赤ちゃんはママからしか栄養がもらえませんので、ママが健康的な食事をしてしっかりと栄養を摂ることが赤ちゃんには大切です。

バランスよい食事をして全ての栄養素をバランスよく摂ることが必要ですが、その中でも特に重要な栄養素があります。

妊娠中は妊娠していない人よりも多めに栄養素を摂りますが、摂り過ぎるとよくない栄養素もありま。推奨摂取量を守っていれば安心です。

葉酸

妊娠初期に摂るとおなかの中の赤ちゃんが先天性神経閉鎖障害になるリスクを抑えてくれたり、発育促進に作用があります。

厚生労働省も「妊婦さんは葉酸を摂った方がいい」と発表しているぐらいです。

妊娠中は積極的に摂る栄養素の代表です。ビタミンB群に属する水溶性ビタミンです。

1日の推奨摂取量(妊婦中):400μg(マイクログラム)

※400μgは通常の食事にプラスした量のため実際にはもっと多くなります。

成人した男女の推奨摂取量:200μg

葉酸が含まれている食べ物

ブロッコリー(半分・105μg)、ほうれんそう(半分・189μg)、グリーンアスパラガス(3本・91μg)など

鉄分

血液の中でヘモグロビンは酸素を運ぶ役割をしています。

鉄分はヘモグロビンを作るために必要な栄養素のため、鉄分が不足するとヘモグロビンが少なくなり、ヘモグロビンが少ないと血液の中の酸素を上手く運べないため、酸素不足になります。

酸素不足が貧血の症状を引き起こすのです。

妊娠中はおなかの中の赤ちゃんにも鉄分を送ったり、胎盤に多くの血が必要なため、鉄分が必要になります。

鉄分が不足すると疲れやすくなったり、フラフラしたりします。

1日の推奨摂取量(妊娠初期):9mg(ミリグラム)

成人した男性の推奨摂取量:6.5mg

成人した女性の推奨摂取量:6.5mg~9.0mg

1日の推奨摂取量(妊娠中期・後期):21mg(ミリグラム)

鉄分が含まれている食べ物

牛レバー(1切れ・2mg)、ひじき(煮物1食分・4.5mg)、あさり(味噌汁1杯・1.2mg)など。