哺乳瓶の消毒には「ミルトンなど消毒液による消毒」、「電子レンジ消毒」、「煮沸消毒」の3種類の方法があります。
私も産婦人科で長女と次女を出産しましたが、二人とも、母子同室となったときに看護師さんが哺乳瓶とミルトンの消毒液セットを持ってきてくれたのを覚えています。
特に長女の出産の時は、出産の疲れ&寝不足で足元もふらつくのに・・・、「ミルトンでの消毒は辛いなぁ」と感じたものです。
そして退院後は「赤ちゃんが直接口に含むものを、消毒液で浸したりしても大丈夫なのかな」と不安になったり・・・。
結局、私は色々調べて、夫とも相談した結果、電子レンジ消毒に切り替えました。
ただ、それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分にあった方法を見つけてもらえれば・・・と思います♪
ということで、今回は哺乳瓶や乳首の薬液消毒のメリットとデメリット、成分は安心できるのかについて調べてみました☆
産婦人科で哺乳瓶の消毒にミルトンなどの消毒液が使われる理由
哺乳瓶に使う有名な消毒液には以下のようなものがあります。
- ミルトン(キョーリン製薬)
- ミルクポンS(ピジョン)
- ピュリファン(ビーンスタークスノー)
- つけるだけ(チュチュベビー)
たくさんありますが、哺乳瓶の消毒液と言えば「ミルトン」(キョーリン製薬)がまず思い浮かぶのではないでしょうか?
私がお世話になった産婦人科でもミルトンが準備されていて、退院するときにもらった試供品の中にも「ミルトン」のお試しが入っていたのを覚えています(*^^*)。
実際に私が入院しているときに看護師さんに聞いたところ、産婦人科で哺乳瓶の消毒にミルトンなどの消毒液が使われるのは以下のような理由なんだそうです。
- 産婦人科で大量に消毒する場合は薬液消毒が簡単で確実
- 多くの産婦人科では個室に電子レンジがないため、電子レンジ消毒ができない
- 製薬会社との取り引きの関係
ミルトンなどの消毒液は、一度購入して使うと追加で消毒液や錠剤を買い続けなければいけません。
一方、電子レンジ消毒の場合は、一度購入してしまえばあとは電子レンジの電気料金だけになります。
この違いを考えると企業にとって、どちらの利益が多いかは明白ですよね。
哺乳瓶を消毒液で洗うメリットは?
ここでは哺乳瓶を消毒液で洗うメリットを5つお伝えします♪
- 哺乳瓶を洗ってからつけ置きするだけ
- 哺乳瓶以外も消毒できる
- 電子レンジ消毒よりも殺菌力が強いと言われている
- 停電でも使える
- 旅行中や帰省時でも使える
哺乳瓶を洗ってからつけ置きするだけ
哺乳瓶を食器用洗剤できれいに洗ってから、消毒液に1時間以上つけ置きします。
新生児期などお母さんの身体を少しでも休めたいときは、1日に使う哺乳瓶の数を多めに用意して、作った薬液に哺乳瓶を浸けておけば消毒が終了するので、便利ですね☆
哺乳瓶以外も消毒できる
おしゃぶりや、容器に入る大きさのものであればおもちゃも消毒できます。
おもちゃをお口にいれるのが大好きな月齢になってきたら、定期的に一緒に消毒できます。
電子レンジ消毒よりも殺菌力が強いと言われている
科学的なデータがあるのかどうかはよくわからないのですが、楽天やAmazonのレビューなどではよく言われています。
ミルトン(キョーリン製薬)の公式ホームページ内では、「枯草菌などの芽胞を作る細菌は熱では取り除きにくいと言われていますが、ミルトンはこのような菌に対しても有効です。」とあります。
停電でも使える
台風や地震などといった自然災害に見舞われたときでも、ミルトンなどの消毒液であれば、もし停電になったとしても、水さえ使えれば哺乳瓶の消毒ができるので安心です。
旅行中や帰省時でも使える
ホテルや旅館などの宿泊先には電子レンジを備えていないことが多いため、電子レンジ消毒は使えませんが、ミルトンなどの消毒液であれば使えます。
また、実家に帰省といったときも、帰省先に消毒液の専用容器を置いてもらえれば、帰省する宿泊日数に応じて錠剤などを持っていくだけなので、荷物もかさばらず、便利ですよ☆
哺乳瓶を消毒液で洗うデメリットは?
ここでは哺乳瓶を消毒液で洗うデメリットを5つお伝えします♪
- 消毒液の臭いがする
- 消毒液のコストがかかる
- 消毒液のセットを置く場所が必要
- 消毒に時間がかかる&哺乳瓶の予備が必要
- 手が荒れたり、服の色落ちがある
消毒液の臭いがする
ミルトンなどの消毒液につけ置きした哺乳瓶や乳首は、そのまま使うので消毒液の臭いがちょっとしたりすることも。
臭いが気になる方や、取り出した状態で赤ちゃんに使いたくない方は、水洗いをしてから使いましょう。
ミルトンのサイトには「匂いが気になる場合は水道水ですすぎます。消毒効果には影響を与えません」とあります。
消毒液のコストがかかる
ミルトンなどの消毒液は、基本的には24時間に1回は交換しなければいけません。
ミルトンを販売するキョーリン製薬の公式サイトでは、ミルトンの価格は以下のようになっています。
- 36錠(36日分):1,200円(税抜)
- 60錠(60日分):1,900円(税抜)
- 450ml:1,000円(税抜)
- 1,000ml:1,500円(税抜)
錠剤タイプだと計算しやすく、36錠だと1日あたり約33円(税抜)、60錠だと1日あたり約31円(税抜)の計算になります。
Amazonや楽天で購入するともう少し割引があるため、1日あたりのお金も安くなりますが、どうしても日々のお金がかかります。
赤ちゃんに使う哺乳瓶の消毒は生後3ヶ月~6ヶ月は必要と言われていますので、私のように「少しでも節約したい」と考えるとお金のことも気になりますよね(^_^;)。
消毒液のセットを置く場所が必要
ミルトンなどの消毒液は専用の容器が必要です。
それ以外にも消毒した哺乳瓶や乳首を水洗い&乾かす場所も必要になります。
私がそうだったのですが、これらのセットをキッチンに置くとかなりキッチンが手狭になります。
ただ、消毒液で消毒後の哺乳瓶は水洗いすればすぐに使えるため、乾かす必要がなければ、専用の容器の場所だけ確保すればOKです。
消毒に時間がかかる&哺乳瓶の予備が必要
「消毒液はつけ置きだけで消毒できる」という手軽さが人気ですが、1時間以上をつけ置きしなければいけません。
ミルクだけの赤ちゃんや混合の赤ちゃんなど、3時間おきにミルクが必要な場合は、哺乳瓶の予備が複数必要です。
手が荒れたり、服の色落ちがある
哺乳瓶や乳首を消毒液から取り出す場合はトングなどの道具を使えば問題ありませんが、トングを使わずに手で取ると手が荒れてしまいます。
液体タイプの消毒液の場合は、洋服につくと漂白作用があるので、色柄が取れてしまうこともあり、注意が必要です。
哺乳瓶に使う消毒液の成分
ミルトンなど消毒液の成分は「カビキラー」、「キッチン泡ハイター」、「キッチンハイター」などで使われている「次亜塩素酸ナトリウム」です。
臭いをかいでみると「屋内プールで使われている消毒された水の臭い」がするのですが、ミルトンのキョーリン製薬やミルクポンSのピジョンの公式サイトでは、「赤ちゃんには悪い影響はありません」と書かれています。
でも赤ちゃんは臭いに敏感ですし、肌も弱いので、大人には気にならなくても赤ちゃんにとっては嫌な臭いということもあります。
私だったら消毒の臭いがする乳首でミルクを飲むのはちょっとためらってしまいます(^_^;)。
次亜塩素酸ナトリウムの心配
哺乳瓶の消毒液に使われる「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めずにそのまま飲んだら身体に悪い影響を与えますが、実際に赤ちゃんの肌に触れるのは、薄めた薬液につけ置きした乳首です。
もし赤ちゃんが「次亜塩素酸ナトリウム」を摂取したとしてもごくわずかで身体に影響を与えないかもしれません。
「次亜塩素酸ナトリウム」はミルクと反応して身体に害がない成分(塩)になるとも言われています。
食品添加物やシャンプーの成分に興味がある人
「産婦人科が使っているから安心」、「赤ちゃんの身体に異変がおきていないから大丈夫」、「有害だったら発売されていない」などと考えたいところですが、世の中にはカップラーメンやマーガリンのように「摂取し続けると身体に悪い」というものが大手企業から当たり前のように発売されていたりするので、「本当に大丈夫かどうか?」は自分で判断しなければいけません。
食品添加物やシャンプーなどの成分を心配する考えの人は、消毒液での消毒を敬遠する人が多いようです。
ミルトンなどの消毒液で哺乳瓶を消毒する方法
ミルトンなどの消毒液で哺乳瓶を消毒する方法を簡単にお伝えします。
- 専用ボックスに水道水を入れる
- 消毒液、または錠剤を入れる
- 哺乳瓶や乳首を入れる
- 1時間以上つけ置きする
- 哺乳瓶や乳首を取り出す
- 乾燥させる(水洗いすればすぐに使えます)
- 24時間経過後に水を入れ替え、新しい薬液・錠剤を入れる
この作業の繰り返しになります♪
哺乳瓶に使う消毒液で人気商品
哺乳瓶に使う消毒液は「ミルトン」(キョーリン製薬)や「ミルクポンS」(ピジョン)が人気です。
楽天とAmazon(アマゾン)のレビュー(意見や感想)で「実際に使っている人」の意見を参考にしてください。お店で購入するよりも安くなり、手間も省けるのでオススメです♪
ミルトン(キョーリン製薬)
キョーリン製薬が発売している「ミルトン」はベビーグッズの衛生管理用品として、「ミルトン CP」(錠剤タイプ)と、「ミルトン」(液体タイプ)、そして「ミルトン専用容器」(トングつき)があります。
■ミルトン CP(錠剤タイプ)
■ミルトン(液体タイプ)
■ミルトン専用容器(トングつき)
その他には「洗剤ミルトン」もあり、こちらは哺乳瓶、さく乳器、野菜洗い用の洗剤です。
■洗剤ミルトン
ミルクポンS
ピジョンが発売している「ミルクポンS」には、「ミルクポンS」(顆粒タイプ)、「ミルクポンS」(液体タイプ)、「ミルクポンS哺乳びん消毒ケース」があります。
■ミルクポンS(顆粒タイプ)
■ミルクポンS(液体タイプ)
■ミルクポンS哺乳びん消毒ケース(トングつき)
また、ピジョンでも100%食用原料成分の洗剤、「哺乳びん野菜洗い」もあります。
■哺乳びん野菜洗い
今回は哺乳瓶に使うミルトンなどの消毒液のメリットやデメリット、成分についてお伝えしました。
哺乳瓶の消毒には「消毒液の消毒」と「電子レンジでの消毒」で悩むと思います。
私はそれぞれのメリットとデメリット、消毒液の成分について夫と話し、「電子レンジでの消毒」を選びましたが、消毒液で哺乳瓶や乳首を消毒しているママ友もたくさんいます。
「どちらが良い悪い」ではなく、自分で情報を集めたり、家族やママ友に相談して、自分に合った方法を見つければいいんじゃないかなと思います。
コメントを残す