産後の身体はどのように回復していくのでしょうか。

また、どんなことに気をつけて日常生活を送ればいいのでしょうか。

今、妊娠している人も、これから妊娠するかもしれない人にも役立ってもらえれば嬉しいです。

出産後の身体の回復

産褥期は分娩終了後、母体が妊娠前の状態にもどるまでのおおよそ6~8週間です。

この時期は心身共に疲労が残って不安定な時期です。より充分な睡眠、栄養をとり、産後の回復に努めましょう。

身体の変化

産後は妊娠中に大きくなった子宮が収縮していきます。

分娩後、8日間くらい子宮が元に戻るための収縮を起こし、下腹痛を感じます。

これを後陣痛(あとばら)といい、経産婦の方は強くなります。

産後の子宮底はだいたい10日~14日頃でお腹の上から触れなくなります。

悪露について

悪露とは産後のおりもののことで、子宮の内側の胎盤の付着面や膣の傷口などから出る血液や分泌物のことです。

1か月~1か月半位つづきます。悪露のあるうちは、退院後自宅に帰ってからもクリーンコットンで消毒し、外陰部の清潔を保ちましょう。

赤色悪露

産褥第1日、第2日に特にみられます。2~3日は血性、粘稠性があり、量も多い

褐色悪露

産褥第3日~7日くらいまでみられます。産褥4日以降は褐色で6~7日頃から量もずっと少なくなります。

茶色悪露→茶→白

産褥3~4週まで続きます。
 

産褥期の日常生活

退院後のママは育児と家事で無理をすると産後の回復を悪くします。

毎日を無理なく過ごすため、産後のママの生活について注意していきましょう。

産褥期の日常生活において注意すべきこと

疲れたらいつでもすぐ横になりましょう

産後4週目はまではすぐに横になれるよう、布団など敷いたままのほうが良いでしょう。

ただ一日中寝たきりではかえって母体の回復を遅らせることにもなります。

なぜなら子宮内から対外へ悪露をスムーズに排出するためには、身体を動かすことが重要だからです

。無理のない範囲であれば、赤ちゃんのお世話や歩くなどの日常の動作を制限する必要はありません。

睡眠は1日8時間以上はとりましょう

夜中に授乳する間は毎日2時間位の昼寝も必要です。

できるだけ休養をとりましょう。

身体を少しづつ慣らしましょう

産後2週目は赤ちゃんと自分のことだけ、3週目は簡単な食事の準備と片付け、4週目は洗濯・掃除は2~3日に1度ならOK、5週目は日常の家事をこなしても大丈夫(ただし無理はしない)です。

重いものを持ち上げるのはやめましょう

重たいものを持ったり、下腹部に力の加わることや根をつめる仕事は控えましょう。

産後の外出は産後5週目から可能となります。まずは近所へ買い物に行く程度にしましょう。

その後6週目でデパートなどへの買い物も可能となります。

自転車、車の運転は産後7週目から再開しましょう。

産後8週目からは遠方への遠出も可能となります。

無理のない程度に身体を動かしましょう

子宮の回復や母乳の出をよくするためには、育児などの日常生活で身体を動かすことが必要です。

産褥エクササイズなどもおすすめです。

運動量の多いエクササイズは産後1か月健診で許可がおりてからにしましょう。

また、入浴に関しては医師の許可を得てからにしましょう。

入院中はシャワーのみとなり、浴槽への入浴は産後5週目の1か月健診で許可がおりれば可能となります。

洗髪は入院中より医師の許可にて可能となります。